2023年度大学入学共通テストについて(英語)

先日実施されました2023年度大学入学共通テスト(英語)につき、全体の結果と当塾生徒の結果を踏まえて、少し所感を書いてみたいと思います。

某予備校の1/20時点での中間集計では、リーディング53.82、リスニング62.35、トータル116.17と、昨年最終結果より5ポイント程度低く推移しているようです。当塾から受験した生徒は、リーディング93~57、リスニング95~72、トータル188~142と生徒間で結構バラつきのある結果となりました。

さて、まずリーディングですが、問題構成は昨年と変わらず配点も同じです。大問1~4が61、5~6が49の合計100点となっています。昨年も書いたことですが、1~4は満点でもおかしくないレベルの問題ですので、ここできっちり取っておけば、後に続く5,6で点を落としても70~80点以上は十分狙えるはずです。逆にここで失点が多いと、5~6ではさらに失点が重なり、全体的に大きく点を落としてしまう、という結果になってしまいます。受験生の中には、前年までの過去問解法や模試での経験から、最後の5、6から解き始めた生徒も多かったことでしょう。当塾でもこの順番で解き進めたものの、そこに時間を取られすぎて、1~4をきちんと解ききれずに終わってしまった生徒が何人かいました。当然結果は芳しくありません。どんな試験でも、難しくて歯が立たない、あるいは解くために時間がかかってしまう問題はあるものです。ですから、トータルで1点でも多く取るための鉄則は「取れる問題で取る」、言い換えれば「取れる問題では絶対に失点しない」ことに尽きます。共通テストのように問題構成と配点がほぼ予想できる試験なら、なおさらこの点と各大問の時間配分を意識して臨むことが大事だと考えています。

次にリスニングですが、こちらも設問数、配点ともまったく変化していません。昨年同様、第1問~第3問までで59点もあり満点が狙えるレベルですので、ここまでで点を落とさなければ、第4問以降で少々失点しても7~8割以上は十分取れます。リスニングに不安が残る生徒は特に、やみくもにレベルの高い問題をこなしても、そう簡単にリスニングの得点力は向上しません。リーディングのところで書きました「取れる問題では絶対に失点しない」を念頭に、まず第1問~第3問レベルの問題をパーフェクトに解答できることを目指すべきです。この方が結局は本番で高得点できる近道であると考えるからです。

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