今年度第三回英検の塾生受験結果が出揃いましたので、ご紹介します。
各級の結果は以下の通りでした。

普段の学習で英検の対策をすることはほとんどなく、受験する生徒には試験日直前の1,2回を過去問の解法に充てる程度です。それは、現学力が合格ラインに達していない(と思われる)生徒は特に、過去問解法だけで合格することはほとんど不可能と考えているからです。センター試験や共通テストにも言えることですが、過去問解法など合格ラインまで力をつけた上での最後の仕上げでよいのです。英検については、やはり語彙力がモノを言います。英検各級とも語彙問題のウエイトが高く、準2級では37問中20問、2級では38問中20問、準1級では41問中25問と、いずれの級も大問1の語彙問題がリーディング問題の半分以上を占めています。たとえば2級では、筆記・リスニングのトータルで7割程度取れれば合格できますので、リーディングに特化すれば、目安として38問中26~27問正解できればよいわけです。そして仮に大問1で満点を取れたとしたら、大問2以下の正答数が18問中6~7問で合格できることになります。(しかしこれはほぼありえない話です。語彙問題を全問正解できる生徒がいない、という意味ではなく、語彙問題で全問正解できる生徒が読解問題で6~7問しか正解できないことがありえない、という意味においてです。)私は個人的に英検は語彙力を問う試験であると思っていますが、配点ウエイトからも、語彙力のあるなしが合否を決める大きなポイントであることは疑いがありません。
「読解が苦手」「文法が苦手」などと、英語が苦手な生徒からよく聞かれますが、問題の大半は貧弱な語彙力にあります。英検に限らず、高い英語力を身につけるためには、単語集の丸暗記だけでなく、あらゆる学習を通じて徹底的に語彙力を高めていくことがきわめて大事であると考えています。
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