第Ⅵ期生大学合格体験記②

徳島市立高校の宇田萌夏さんが、徳島大学医学部医学科に合格しましたので、体験記を書いてもらいました。ご参考いただければ、幸いです。

「私は入塾以前から英語は苦手な方ではなかったのですが、長文を読んでいると途中で文章の意味がわからなくなってしまうことが多々ありました。しかしスラッシュリーディングを塾で身につけると、頭の中が整理され、途中でわからなくなることがなくなりました。さらに一つずつ丁寧に和訳する習慣も身についたと思います。英語は日々の積み重ねが大切になってくる教科です。特にリスニングについては、それが顕著にあらわれるものだと思います。毎日英語を聞いていると、驚くほど聞き取りやすくなります。ですから、短時間でもいいので、毎日英語を聞く習慣をつけた方がいいです。私は塾で出された宿題の他に単語帳の音声アプリも利用していました。リスニング力を身につけると同時に単語も覚えることができ、一石二鳥だったと思います。文章を覚えてしまうほど何度も聞くのがおすすめです。ほぼ毎日英語に触れていたおかげで、模試ではいつも英語は安定した点を取ることができ、共通テスト本番では得点源となりました。『継続は力なり』という言葉を自分の身をもって実感しました。最後まで諦めずに頑張ってください。」

この生徒は、高1の春から3年間通ってくれました。入塾当初から英語はかなりできるとの印象を持っていたことと、医学部志望であることから、二次試験で高得点できるレベルまで早期に到達させることを意識して指導してきました。地域枠での合格でしたので、二次試験で英語を受けることなく終了しましたが、共通テストではⅥ期生で最高の190点でした。本人も書いているとおり、英語を得点源にしてくれたことは嬉しいかぎりです。私の教室では、英語国語とも、志望校の入試がマーク問題のみの私大であっても、「記述力の育成」にウエイトを置いた指導を行っています。「考えて書く」記述問題は、「選択肢から選ぶ」マーク問題より難易度の高いものです。しかし記述解答に早いうちから慣れていくことは、結果的にセンター試験や共通テストなどのマーク式問題で高得点できる力につながっていきます。実際、過去私の教室から医学部に進学した生徒は全員、この生徒と同様記述中心の指導をしてきましたが、センター試験の英語では一人の例外もなく9割以上取っています。少ない事例ではありますが、このことからも「解答を自分で創る」力は、「解答を見つける」力よりも上位に位置するものとの思いを強くしています。センター試験や共通テストは「速く正答を見つけ出せる能力」を問う設問構成ですが、特に英語の苦手な生徒が、高3になってその対策ばかりに終始する学習をいくら積み重ねても、それだけで高得点はできません。今回の共通テストのように、大方の予想を裏切るような出題をされたらたちまちお手上げ、といった状況に陥ってしまいます。すべての教科に共通することですが、日頃の学習においては、「対処する」方法ではなく、どのような問題にも対処できる「底力」を、コツコツ時間をかけて培うことが何よりも大事であると考えています。そういう学習ができていれば、センター試験や共通テストの過去問解法など、直前1ヶ月もやれば十分です。