2019年度第三回英検の塾生受験結果が出揃いましたので、ご紹介いたします。
級 | 受験学年 | 受験回数 | 合格スコア | 一次スコア | 二次合否 |
---|---|---|---|---|---|
準1 | 該当なし | ********** | 1792/2250 | ********** | ********** |
2 | 高1 | 2 | 1520/1950 | 1597 | 合 |
準2 | 中3 | 1 | 1322/1800 | 1488 | 合 |
中2 | 1 | ↓ | 1378 | 合 | |
小6 | 3 | ↓ | 1379 | 合 | |
小6 | 3 | ↓ | 1356 | 合 |
※3級以下は省略
英検2次対策について
基本的に、英検の二次(スピーキング)試験の流れはどの級においても一貫しています。各級で出題される問題の流れを理解するために、できるだけ多く練習を行い本番に向けて余裕ができるようにしておく必要があります。今回は準2級を例に、教室で行っている指導を少し紹介いたします。(入退室の際の基本的な流れについては割愛します。)
最初のパッセージの黙読・音読パートでは、常にパッセージの内容を把握して読むように心がけます。ただ単に書いてある英語を1語ずつ読むことはここではよくありません。カンマやピリオド、単語の塊の後での息継ぎはもちろんのこと、各単語の正しいアクセントを黙読の20秒間で目星をつけるようにします。
次のパッセージにおける質問で注意する点は、まず試験官が発するであろう最初のフレーズ”5W1H”を正確に聞き分け、正しい代名詞に変えて答えるようにします。”5W1H”が理解できていれば、それに応じた回答法に沿って答えるといいので(例:How〜で聞かれたらBy ~ingの形で答えるなど)理解がより容易になります。
2番と3番のイラストの中の登場人物について英語で説明する問題は、簡単なようで複雑です。2番に関しては、「どんな人物(性別)が何をどうしている」を説明します。特定の動詞や名詞がパッと出てくればいいのですが、わからない場合は、できるだけそれに近い代替的なワードを考えます。例えば、男の人が公園のゴミを拾っている場面を説明するには、模範解答は A man is picking up garbage. が最適ですが、”pick up”や ”garbage”が出てこない時は、’A man is cleaning the park.’ というふうに、ゴミ拾いを掃除と広範的に解釈すると、内容をほぼ変えずに済む上、相手にも理解してもらえることができます。
4番と5番は、社会的な題材や自分自身の身の回りに関することを2文程度で回答します。質問にはまずYesまたはNoで答えるので、発言する前にある程度理由を頭の中で考えるようにします。ただ直感のみで肯定的または否定的になってYesかNoを発してしまうと、その後具体的な理由がないと詰まってしまいます。もう一つのポイントは、どのスタイルで返答するかで試験官に好印象を与えることができます。理由は2つ程度述べるのが一般的ですが、1つしかなくてもその理由をどう広げるかで内容はガラリと変わります。例えば、「電気自動車は将来多く普及されると思うか」という問題でNoと答えるとします。まず思い浮かべるのは「ガソリン車より高価」として、その他の理由が見つからない場合、It is more expensive than a gas-powered car. There are a lot of gas-powered cars which are cheaper than electric cars. と、膨らませればよいわけです。自分自身の体験談を加えてもよいでしょう。
このように、どの級においても各問題の対応方法を事前に準備しておけば、余裕を持って面接日を迎えることができます。
スピーキング試験の練習は英検の枠だけにとどまらず、日常の英会話においても応用して使うことができる要素でもあるので、生徒が英語を発する面白さや難しさに触れるよい機会でもあります。