第Ⅳ期生大学合格体験記➄

城東高校の吉本かをるさんが、徳島大学総合科学部社会総合科学に、後期試験で合格しましたので、体験記を書いてもらいました。以下、ご一読ください。

国語

「私はマーク模試の国語で点が安定しておらず、このままではいけないと感じて、高3から国語の指導を受け始めました。現代文ではセンター型式の問題を宿題として解いてきたものの答え合わせと、間違い箇所の解説をしてもらいました。理解し辛い時はホワイトボードで図を用いて説明していただいたりしたので、整理して考えることができ、大変わかりやすかったです。古文・漢文では、最初に文法を学習し、基礎知識を固めることで文章が読みやすくなり、文法の大切さを知りました。また問題を一つ解くたびに全文を現代語訳するのはとても大変でしたが、おかげで1題あたりにかける時間が大幅に減りました。国語は毎回1対1の授業で、密度がとても高かったです。また、試験直前には4~5時間指導してくださり、感謝しています。後期の小論文は直接指導はしてもらっていませんが、ここで学んだ知識が大いに役立ったと思います。ありがとうございました。」

英語

「私は英語がとにかく嫌いでしたが、ここに通って苦手意識は和らいだと思います。文節ごとに区切って英文を読むスラッシュリーディングで英文を和訳するのが楽になり、文章一つひとつを理解する速度が速くなり、センターでは長文にかける時間が短縮できて、正答率も高くなりました。また授業の最初に英文音読をすることで、それまで気にせず読んでいた発音・アクセントを注意して読むようになったので、1文1文を速く正確に読めるようにもなり、単語も覚えやすくなりました。英語は渡された教材を自分のペースでじっくりやれましたので、長時間集中することに慣れたことに加え、たとえば一つの英単語が持つ複数の意味のうち、どれが正しいか自分で考える習慣、自己解決能力のようなものもついたと思います。しかし私自身、高3になるまでヤル気が全然なかったため、文法もあいまいな部分が多くあり、二次に対応できる語彙力も不足していました。また二次で要求された英作文も、日本語から英語に変換する力がなく、英文が書けませんでした。結果、半分くらいしか解答できず、自分の英語力不足を痛感しました。前期(静岡大学)は落ちてしまいましたが、先生のこれまでの指導と応援のおかげで、中期(※)・後期で合格することができました。今までありがとうございました。」

本人の言葉を信用すれば、もう少し早くやる気を出してくれていたらという思いですが、高3から開始した国語の成果が比較的短期間で現れましたので、それが牽引力となって、モチベーションが継続したように感じています。(センター試験の英語は142.4、国語は176でした。)この生徒に限らず、長文や文法が苦手という生徒でも、多くの場合それは二次的なもので、根本は語彙の絶対量不足にあります。あらゆる学習機会を利用して、貪欲に語彙力を高めていく姿勢が、総合的な英語力の向上につながるものと思います。なお、本人は、4月から大学に通いながらTOEIC対策のために教室での学習を再開するそうですので、その指導の中で続きをやりたいと考えています。

国語担当者より

国語受講当初は彼女の言う通り点数にむらがありました。何故そうであったかというと、彼女の場合は文章の好みの問題だったように思います。試験本番までに様々なジャンルの問題を解いてもらい、文章自体の内容を深く理解するというところまでを繰り返し学習してもらったので、そういった好き嫌いの程度も小さくなったように感じています。古典漢文に関してもマーク問題が解けたらそれで良いというわけではなく、文章を完璧に訳し、理解できるというところまでを全ての文章でしてもらいました。受講当初の模試での得点率は6~7割であったと思うのですが、本番では9割弱の点数を取れるまでに成長してくれました。前期試験は残念な結果だったものの、倍率の高い中期、後期試験を突破してくれて嬉しく思います。

※中期試験で下関市立大学経済学部公共マネジメント学科にも合格しています。