2016年度第一回英検結果について

6,7月に実施された今年度第1回英検の最終合否が確定しましたので、当塾生徒の結果についてご紹介いたします。

※表中の「スコア」ならびに「合格最低スコア/満点」は一次試験の数値です。

受験級/学年 同級受験回数 スコア 合格最低スコア/満点 合否
3級 746/1100
中1 1 800
中1 1 834
高1 1 890
準2級 878/1200
小6 1 815
中3 1 807
中3 1 844
中3 1 918
2級 1520/1950
中1 2 1539
中3 1 1278
高2 3 1453
準1級 1792/2250
高3 2 1592
高3 2 1752
大1 1 1703
1級 2028/2550
高3 1 1932

 

ご覧の通り、今回は4、5級を除く各級をそれぞれ受験しましたが、準2級以上は残念ながら期待していたほどの結果とはなっていません。ただ、3級~2級で二次スピーキング対策を実施した生徒全員が合格証を手にできたことと、超難関(合格率10%前後)の1級に初挑戦した高3生が、合格には及ばなかったものの大健闘してくれたことは、今後の指導を探る上で大きく貢献してくれました。また、不合格だった生徒についても、今回からのリニューアルに伴って、結果レポートが各領域の力を詳細に示してくれていますので、自分の学習課題がより明確になったことと思います。

さて、今回からの合否判定の方法、考え方の詳細については、英検ホームページで確認できますので、ここであらためて書くことはしませんが、そこにも記載されている通り、かなり「バランス」を意識した評価方法となり、4領域(準2級以下は3領域)それぞれのスコアが均等化されています。英検ホームページでは準1級を例に説明がなされていますが、スコアが均等化されたということは、総合点に対する各領域の比重に変化が生じたということを意味しています。準1級の一次試験を例に取りますと、R(Reading),L(Listening),W(Writing)それぞれのウエイトが、2015年度まではR→51.5%(51/99),L→34.3%(34/99),W→14.1%(14/99)だったものが、今回からすべて33.3%(750/2250)ずつになり、当然ながらライティングのウエイトが相当高くなっています。また、ここだけ見ると、Lが相対的に緩くなったようにも思われますが、実際にはRとLには設問数に差がありますので、1問あたりのスコアへの影響度が違います。それぞれのフルスコア(満点)750を、設問数(R41、L29)で割ると、R≒18.29、L≒25.86となり、その比は、Rを1とすればLは1.42となります。つまり、Lで1問ミスしたときのダメージは、R1問の1.4倍というわけです。ですから、Lが決して緩くなったわけではありません。そしてこの比率は、準2級1.40、2級1.27、1級1.52となっており、いずれも準1級と同様の傾向です。準2級などは、前年度までR:Lは1:0.67でしたので、真逆の比率となっています。

そしてW,ライティングですが、今回から2級にも課されるようになり、R,Lと同じ33.3%のウエイトで評価されています。1級、準1級と同様、RとLで仮に満点を取っても、Wで最低220/650取らなければ、合格ラインに届かない仕組みです。もちろん、RとLで高いスコアが獲得できれば、Wの負担が軽くなるのは事実ですが、「ライティングで得点できなければ合格できない」試験に変貌したことには違いないと思います。このためにも、普段から英文を書く学習を習慣化しておく必要があることは言うまでもありませんが、実際には、ライティングが苦手な生徒は、慣れだけの問題ではなく、書くための語彙、文法、表現方法などの知識そのものが不足していることが多いものです。そしてそのような生徒の場合、直前の対策だけで何とかしようとしても、何ともなりません。ライティングはアウトプット(運用)ですから、そのための十分なインプットがなされていなければ、アウトプットしようがないというわけです。まさに「インプットなくしてアウトプットなし」です。ちなみに、準2級と3級についても、英検のサイトで「早期に4技能化を目指し、現在調整中」と書かれていますので、これらの級の一次試験にライティングが導入される日も遠くないでしょう。(スピーキングは二次試験ですでに導入されています。)

次回は、ライティングについてもう少し詳しく書いてみたいと思います。

To be continued…