語彙習得のプロセス

小学生と中1生には、まず中学3年分の必須語彙を早期に習得してもらうよう、指定の単語集を暗記させています。生徒にもよりますが、だいたい一週間で20~50語程度のペースですので、早い生徒だと、月に200~250、6か月で一通り終了する計算です。確認のためにほぼ毎回単語テストを行っていますが、習熟の度合は生徒によってまちまちです。そして、習熟度合の高い生徒と、そうでない生徒との間には、暗記のプロセスに大きな違いがあることに気づかされます。定着のよい生徒は、一言でいえば「指示した手順通りに覚えている」、つまり1語1語「目と耳と口と手を使って」学習しているということです。付属のCDを使い、聞きながらその通りに口に出すこと、発音しながらスペルを正確に書き写すことを繰り返しているのです。毎日これをやるのは、結構面倒なことでしょう。しかし、これが当たり前になってくると、①覚えるスピードそのものが加速していきます。②英文の読みも実に流暢になります。③リスニング力が大きく向上します。④効果を生徒自身が一番実感しているため、自信が生まれモチベーションが下がりません。学習のよい循環を生み出すのです。一方、なかなか定着しない生徒の場合は、正答できなかった単語を読ませてみればよくわかりますが、これらの手順のどれかが欠けていることが多いものです。記憶力の問題ではなく、学習手順(姿勢)の問題です。語彙学習に限らず、「聞いて声に出す」のは英語学習のルールですが、単純なようで、これを自宅でもきっちり守らせることは、なかなか難しいものです。いかに生徒全員に徹底していくかが、指導上の課題でもあります。

確かな語彙力なくして、読解力やリスニング力、ましてや会話力など育つはずがありません。1語1語の語彙習得をきっちり行うことが、英語学習の基本中の基本となります。